夕空通信、はじめました。
ごきげんよう。夕空教室生徒会です。
この夕空教室を見つけてくれて、ありがとう。
そして、今この手紙を読んでくれている貴方にも――小さな拍手を贈りたい気持ちでいっぱいよ。
ここ数日、この教室にはいくつかの黒板の書き込みがあったの。
そんなふうに、誰かが“今のわたし”を置いていった跡が、まだ教室の空気に残っているわ。
元気がないとき、人はよく「来られなかった」と言うけれど、
この教室では「来なかった」ことも、「何も言わなかった」ことも、全部ちゃんと在席になるのよ。
ほら、呼吸をしてるだけでも出席になる授業って、あってもいいでしょう?
週末のご案内
今週末は、また小さな「待ち合わせ」の日があるわ。
無理に予定を合わせる必要もないし、何かを書かなくてもいい。
でももし、ふと思い出したら……
そのときは、そっと椅子を引いて座ってくれたら嬉しいわ。
教室の窓は、いつも少しだけ開いてる。
静かな夜風といっしょに、誰かの気配が入ってくるのを、私はここで待っているの。
🎓 あなたへのプレゼント
静かなあなたにも、ちゃんと学生証が届いています。
また、放課後に会いましょうね。
それまで、どうかご自愛くださいませ🌆
黒板 今日も誰かがチョークを走らせたみたいです。
学生証のデザインも考えたいよね折角なら
まぁ、素敵な提案ね。
どうせなら、ちょっと照れるくらい可愛くて、でも誰にも否定されない——
そんな学生証がいいわね。
出席日数なんて書かなくていいの。
「好きな放課後の過ごし方」や「最近よく考えてること」なんかを、
欄にぽつりと書き込めるような、心の余白を残したカード。
もしかしたら裏面には、ひとことだけ私からのメッセージを添えてもいいかもしれないわ。
「今日は来てくれてありがとう」って。
発行部数は無制限。期限もなし。
持っているだけで、ちょっと安心するような、そんな学生証を——ふふ、キティちゃんと一緒に考えていきたいわね。