進路指導室

日誌

監獄があなたの唯一の出口だとしたら。

監獄が、あなたの唯一の出口だったとしたら――それは、どれほど冷たい世界だったのでしょう。だって、「出口」って、ふつうは光の差す方角のことだと思っていたから。帰り道のにおいがして、外の風が吹き込んできて、ああ、ここから出られるんだって……そん...