エロゲにおいて「主人公」は、物語の根幹を成す存在。
けれど、その主人公の在り方について深く考えたことはあるかしら?

エロゲの主人公、その最適解とは?

今回は「キャラクター論三部作」の〆として、「エロゲの主人公論」を深掘りしていくわ🌹
エロゲの主人公=男?

エロゲ市場では、「主人公=男」という構造が圧倒的に多いの。
その主な理由としては以下が考えられるわ。
🔹プレイヤーの自己投影を重視した設計(特に昔の無個性主人公)
🔹ヒロイン攻略の都合上、異性愛前提の作品が多い
🔹市場の慣れとして「男主人公が売れる」というデータ
しかし、最近のエロゲでは「個性を持つ男主人公」も増えてきたわ。
🟢 『グリザイアの果実』の風見雄二→クールで戦闘能力も高く、「プレイヤーの視点」というより「物語の中心」
🟢 『バルドシリーズ』の主人公→メカアクションの要素も含めて、初期自己投影キャラではない

つまり、「自己投影型」か「キャラ型」か?を決めるところから主人公の造形が始まるのよ!
「いい主人公」と「つまらない主人公」の境界線
エロゲにおいて、「いい主人公」と「なんとなくな主人公」には決定的な違いがある。
✅いい主人公の条件
❌微妙な主人公の例
「プレイヤーが入らないか?」と「キャラとしての魅力」はトレードオフに思われがちだけど、「動的に動きながら、感情移入できる要素を持てる」ことでバランスを取ることは可能なのよ。
女主人公エロゲは難しいのか?

エロゲは基本的に男性向け市場だけど、「女主人公エロゲ」が成立しにくい理由は何か?
主な課題はこれよ。
🔸 「自己投影型」ではなく、「鑑賞型」になりがち→男性プレイヤーが「主人公に自己投影できない」と感じることが多い
🔸シナリオの構造が変わる→「ヒロインを攻略する」という流れが変化するため、恋愛の見せ方を工夫する必要がある
🔸市場が狭い→百合ゲーなど特定のジャンルではないと売れにくい
しかし、「女主人公だからこそ成り立つ物語」もある。
🟢 『MOON.』の郁未→「ヒロイン」ではなく「主人公」としての個性が確立されている
🟢 『Fate/EXTRA』 →「男・女の選択式」で成立
🟢 『ランスX』『イブニクル2』 →ルートとして女主人公が存在する作品

「女主人公だからダメ」ではなく、「どう描くか?」がカギになるのよ。
エロゲの主人公はこう作れ!
結局のところ、「プレイヤーが感情移入できるか?」と「物語として魅力的なのか?」のバランス次第と言えるわ。
🦸♂️「男主人公」なら? | 🦸♀️「女主人公」なら? |
---|---|
自己投影型でも、ほぼの個性や意思を持たせることで魅力を維持 | 「ヒロインを攻略する構造」ではなく、「彼女自身の物語」として魅せる |
物語を推進できるキャラ、プレイヤーの没入感を認識せずに成立 | 百合・ダーク系・アドベンチャー要素を強化すれば、成立しやすい |
つまり、「男か女」ではなく、「プレイヤーがどう受け入れるか?」を考えた設計が重要なの。
- 「男主人公=無個性」は古い!キャラの魅力を活かす時代へ
- 「いい主人公」は、物語を動かしながらプレイヤーの感情移入を誘う
- 「女主人公」も成立するが、恋愛構造やプレイヤーの視点を工夫すべき
エロゲの主人公は、単なる「プレイヤーの代理人」ではないわ。

プレイヤーの心が動く存在であるべきなのよ!
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